基礎の重要性
家の重さは1㎡当たり1~1.5トンと言われています。基礎は、その荷重を支える重要な役目があり、「縁の下の力持ち」とも言われます。基礎が悪いと建物自体がしっかりしておらず崩れやすい「砂上の楼閣」になってしまいます。
一方でその重要性にもかかわらず、工事が完了すると、最終的には見えなくなる部分であるため、一般の方にはその重要性がわかりにくい部分でもあります。たとえ手抜きや施工ミスがあったとしても、誰も気づかなければそのままになってしまいます。そして、年数がたった後、新築時の施工不良により不具合が出たとしても、基礎は簡単に取り換えることはできません。万が一、基礎が劣化してしまうと、地震時に家を支えられなくなったり、上部構造に重大な影響を及ぼしている可能性があります。
基礎の種類
木造住宅の基礎は「直接基礎」と「杭基礎」に大別され、直接基礎には「ベタ基礎」と「布基礎」の2種類の基礎があります。
基礎の形状は、地盤調査で確認した地耐力により決められます。
最近の木造住宅では、ベタ基礎が主流になっています。 ベタ基礎のメリットは、不同沈下に強い、基礎全体で支える安定性、湿気や白蟻が地面から床下に侵入することが出来ない等が一般的に言われていますが、ベタ基礎なら大丈夫!というものではありません。 適切な基礎の設計とそれを正しく施工されていることが重要です。
ベタ基礎とは
ベタ基礎二度打ち工法と一体打ち工法の違い
ベタ基礎二度打ち工法(一般的な工法)
一体打ち工法
よくある住宅基礎の劣化事例
上部構造の耐久性が向上しても、現状の基準では、建物の土台となる基礎の耐久性は変わりません!
他の箇所と違い、基礎は簡単に交換できません!新築時の施工が重要です。